メンタル心理ミュージックアドバイザーとは?

メンタル心理ミュージックアドバイザーとは、音楽によって心や体の病気を持つ人のあらゆる症状を改善する手助けを専門的に行なう人のことをいいます。近年において音楽療法が用いられるようになった、その最初のきっかけはアメリカだといわれています。第二次世界大戦が終わった後、たくさんの兵士たちが心的外傷を負って祖国に帰還しました。

 

そうした兵士たちに音楽や演奏を聴かせ、一緒に歌を歌うことが行なわれ、それが彼らが心の傷を癒し、健康回復につながったということがきっかけとなって、専門的な資格を持つ精神科医やカウンセラーによって音楽療法が研究され、世界に広まるようになりました。日本においては50年ほど前から取り入れられており、現在では精神に障害を持つ人や、認知症患者、小児まひや自閉症などの脳障害を持つ人などを主な対象として、福祉や医療のためにこの療法が用いられるようになってきています。

 

メンタル心理ミュージックアドバイザーはどんな治療をするか?その効果は?

音楽には力があります。音楽を聴いてストレスが和らいだり、日々の生活で感じる心身の緊張や疲れが吹き飛んで癒された!ということはきっとどなたでも一度は経験されたことがあるでしょう。メンタル心理ミュージックアドバイザーは、音楽によって心や身体にさまざまな障害を持っている患者の気持ちを癒したり落ち着かせることや、歌を歌ったり、演奏によって体をリズムに合わせて動かすことによって運動機能を良い状態に戻していくという事を行なっています。

 

実際、この音楽による”癒し”療法により、患者のストレスが緩和されたり、学習障害が改善される、我慢強くなる、血圧の低下、痛みが和らぐ、体の調子が整う、といった良い効果が報告されています。

 

メンタル心理ミュージックアドバイザーになるにはどんな資格が必要か?

メンタル心理ミュージックアドバイザーの資格は、国家資格ではなく民間資格のみとなり、種類も一つだけではなく様々なものがあります。ここでは代表的なものを2つだけ挙げておきたいと思います。「学会認定メンタル心理ミュージックアドバイザー」と「メンタル心理ミュージックアドバイザー(専修・1種・2種)」というもので、これらは音楽療法の大学や専門学校で取ることができます。

 

音楽について知識を持つことはもちろんのこと、心理療法やカウンセリングについての専門的な知識も学び、さらに臨床経験を積むことも必要となります。最近では通信講座もあり、働いている方でもこの資格を自宅で取ることができます。音楽療法に関心があるという方は、自宅で手軽に始められる通信講座は良いかもしれません。

 

まとめ

ストレス社会と言われている現代において、心に悩みや問題を抱えている人はますます増えてきています。

 

皆に癒しや安らぎを与える事のできる音楽の力で、専門的に心や身体を元気にするお手伝いができるメンタル心理ミュージックアドバイザーという仕事はこれからさらに求められ、活躍の場も広がっていく将来性のある専門職と言えるでしょう。音楽が好き、それに加えて福祉医療に関心があるという方にぜひお勧めしたいお仕事です。

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