私たちの耳が感じ取るさまざまな音について

私たちは毎日さまざまな”音”を耳にします。その中でも聴いていて心地よいものもあれば、そうではない、いわゆる”騒音”と感じる音もあります。工事中に鳴り響く大きな音や車や電車の音、街中の喧騒など人工的に作られる音はもしかすると耳障りに感じることがあるかもしれません。

 

逆に海や山など自然の中で聞こえてくる小鳥のさえずりや、海の波音、小川を流れる水音、滝の音や森林の葉っぱが風で揺れる音を聞くと、心が洗われて満たされていくような、心地よさを感じます。耳で取り入れる音にそれほどの違いがあるのはなぜでしょうか?心地よく聞こえる音には何か秘密が隠されているのでしょうか?

 

心地よく聞こえる音のチカラとは?

自然から聞こえてくるさまざまな”音”にそれほど癒し効果があるのは、自然音に含まれる高周波成分に関係があります。人の耳では聞き取れないほどの高い周波数の音は脳を活性化したり、リラクゼーションをもたらす効果があることが分かっています。

 

さらに自然音のリズムは規則的なものと不規則的なものがバランスよく保たれ、それは「1/fゆらぎ」(エフ分のイチゆらぎ)と呼ばれています。その「1/fゆらぎ」は人間の心拍や呼吸、体温、α(アルファー)波といった生体リズムにも見られるので、同じゆらぎを持つ自然の音を聞くと私たちは無意識のうちに心が安らいだり、心地よい状態になるということです。

 

音楽による癒しの効果とは?

最近では注目されている「1/fゆらぎ」を取り入れたヒーリングミュージックを寝る前に聴くことによって、交感神経の興奮が抑えられぐっすりと深い睡眠を得ることに成功した人もいます。また、リラックス状態や、集中している時に出ているα(アルファー)波を高めてくれる音楽を聴くならストレスの少ない状態を保っていけるに違いありません。

 

α波を作り出すのに、モーツアルトなどクラシック音楽が良いと言われていますが、自分の好みのジャンルで、心地よさが得られるテンポやリズムや楽器の音楽を探して、日常に音楽による”癒し”を取り入れてみることをお勧めします。

 

まとめ

人間の耳に毎日聞こえてくる音が心や精神にさまざまな影響を与えることを考えると、普段の生活の中で取り入れる音楽との接し方や利用の仕方も考えさせられます。音楽が人間の心や身体に及ぼす役割は大きいと言えます。

 

精神を落ち着かせ、ストレスを軽減できるような”音”について学べる講座も増えてきていますから、ご自分やご家族のストレスフリーな穏やかな毎日のために、音を活用できる癒しのプロフェッショナルを目指してみるのはいかがでしょうか。

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